このドラマの各話あらすじ、ネタバレ

リバースのドラマがはじまりました。

湊かなえの人気咲く人のドラマかで、1話から伏線が貼られたミステリーです。

リバースの原作では最後の1行が大どんでん返しとなって話題になった作品ですので最後まで見逃せません。

見逃した方は動画を見る方法がありますのでこちらからどうぞ

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リバースドラマのネタバレ1

・・・・もし過去に戻れるとしたらいつに戻る?何をやり直す?

オレなら10年前の、あの日に戻る。

オレにとってたった一人の親友だった広沢由樹(ひろさわよしき)は命を落とさずにすんだ・・・。

テレビニュースで長野県長良丘村で白骨化死体で発見されたのが

広沢由樹さん22才と判明いたしましたと伝えている。

 

広沢の葬式に弔問しに来る人々の群れ。

その中に、広沢の同じゼミの友人、村井、深瀬、谷原、淺見の姿。

「このことはオレたち4人、絶対、墓場まで持っていく」

 

2017年・・・復讐は10年経って始まった・・・

場面は、中途採用試験会場。

長テーブルにずらっと並ぶ試験管を前に、一人椅子に座り、面接を受けている深澤和久(32)は、

試験管からの質問に、緊張して落ち着きがない。

試験管「きみさ、いい大学出てるのに、なんでジミ~な事務機の会社に勤めてるの?」

深沢「あの・・ここぞという時に、実力を発揮できず、ことごとく、面接で落とされまして・・・。

学生時代は、引っ込み思案と言われました。

それでも、事務用品、販売の営業に10年携わってまいりました・・・」

「存在感がない」「服がヤバい」「オドオド感がすごい」

試験管はチェックシートに、不採用にチェックを入れ、深沢の印象を次々に記入していく。

深瀬N「広沢・・・、オレたちは10年、年をとったよ。

学生の頃は社会に出たら、新しい人生が始まるんだと思ってた。

今の会社でオレが期待されてることは、ただ一つ、珈琲を入れること。

過去に戻ってやり直すことはできない。

いつかは新しい人生が始まるなんて、ただの戯言に過ぎない。

自分で踏み出さない限り、何にも始まらない」

 

深瀬の行きつけの珈琲専門店「クローバーコーヒー」

「いらっしゃいませ」と深瀬を迎え入れる、クローバーマスターの妻、乾恭子の声。

気さくで面倒見がいい性格の恭子は、いつも一人でいる深瀬のことを心配している。

深瀬から、彼女いない歴10年と聞いて、

恭子「人生の1/8を一人で過ごしているってこと?

毎日、何が楽しみで生きてんの?」

深瀬「ここで珈琲飲むの、楽しみにしてるんです」

恭子「・・・チャンス、逃さないでね・・」

恭子、深瀬にマスターの実家の手作りハチミツの瓶を渡す。

ハチミツの使い方を思案する恭子に、

深瀬「・・・珈琲に入れると美味しいです。

そうやって飲んだら美味しいって、学生時代、友達に教わったんです。

砂糖1杯分の甘さにするなら、3杯入れるといいです」

深瀬が店内のカフェスペースに行くと、いつも座る席に女性が・・・。

その女性で珈琲を飲みながら雑誌を読んでいる女性、越智美穂子(30)

美穂子に珈琲を持ってきたマスターと深瀬の戸惑ったやり取りを見て、

美穂子「・・・あ、もしかして、ここ予約・・・」

深瀬「あ、いえいえ、そんなんじゃないんで」

美穂子から少し離れた席に座る深瀬だが、

ぎこちなく会話を進めながら、お互いの家がクローバーの近くということを知る。

美穂子「今日は、ちょっと贅沢かな?ってくらいの豆を買っちゃいました。

帰って飲むのが楽しみ」

美穂子に気が付かれないように、美穂子をチラチラ見る深瀬。

その様子をそっと物陰から見ている恭子。

これは奥手の深瀬くん、恭子さんの言う「逃してはいけないチャンス」か?

美穂子が珈琲豆を買い、会計を済ませ、お店を出ていくと、

恭子「あ~、やっちゃった~!豆、間違えて渡しちゃった!どーしよ~・・・」

深瀬「あの・・・今日、帰ってから飲むの、楽しみって言ってましたよ」

恭子「え?困った!・・・ど~しよう深瀬くん・・・早く・・・早く!早く!」

と恭子に急かせられ、美穂子の後を追うように出された深瀬。

なんとか美穂子に追いつき、

深瀬「そっちの豆が僕の豆なんで・・・、こっちの豆があなたの豆なんで」

と言って、恭子に渡された珈琲豆を美穂子に差し出す深瀬。

お互いの豆を交換しあい、美穂子、ふと自分の持っている袋に気づき、深瀬に差し出す。

美穂子「・・・あ、これ、お礼です。うちにお店のパン」

深瀬「・・・あ、パン屋さん?・・・」

差し出された袋を受取り、

深瀬「あ~・・・そこについてる・・・小麦粉」

深瀬が美穂子の首筋についてる小麦粉を教えるが、

美穂子「え・・・どこ?・・・取れた?・・・取って・・・」

自分で思うように取れないのを、さりげなく深瀬に甘える美穂子が可愛い。

首を少し曲げて、深瀬に首筋を向ける美穂子は、少し色っぽい。

戸惑いながら、素手でなく、服の袖を伸ばして美穂子の首筋に当てる深瀬は、純情そのもので、

見ているこっちが思わずテレてしまいます。

ぎこちなく美穂子の首筋を、袖で撫でる深瀬に、

「キャッ・・・」

っと軽く飛び退き、無邪気に笑いながらくすぐったがる美穂子の表情は、飾り気がなくナチュラル。

 

深瀬、自宅アパートに戻り、美穂子からもらったパンをぱくつく。

深瀬「うま・・・うまい!」

深瀬の幸せそうな顔。

深瀬N「昔、広沢が言ってた。

人生を変えるのは、死にものぐるいの努力なんかじゃなくて、一杯の珈琲。

思いがけない美味しい食べ物、見たことのない風景、見知らぬ人との出会い、

そんな些細な事が、人生を変えていくんだって・・・」

少し前に、菜穂子と別れた時・・・。

「それじゃ・・・」と言って高架下道路で別れる深瀬と美穂子。

美穂子を目で追いながら、後ずさる深瀬の後ろに自転車の列。

将棋倒しに沢山の自転車を倒してしまう。

「あ・・・」と呆然となる深瀬に「大丈夫ですか?」と笑顔で駆け寄りる美穂子。

自転車を起こす二人には、恋の予感です。

 

樽崎高校内、正門中に「ニシダ事務株式会社」の社名が入った車が停まっている。

深瀬の会社の車だ。

校庭では、淺見康介(32)が生徒たちと楽しそうにドッジボールをしている。

その生徒の中に藤崎莉子(17)の顔が。

「莉子!」という声がかかり、莉子が振り返ると、

了平「パンツ見えてる!」

グランドで莉子を見てる相良了平(17)ユニフォームを着て、仲間とサッカーの練習。

「え?」と言って、莉子が屈むと、その莉子にボールを当てる淺見。

莉子「もう~!あさみん!」

当てられたのに、どこか嬉しそうに場外に出る莉子。

近くを、荷台を引きながら通りかかる深瀬のところに、サッカーボールが転がってくる。

「すいませーん、取って下さい」という掛け声に答えて、深瀬がボールを蹴ろうとするが、

何度蹴っても的違いに蹴ってしまい、まともに打ち返せない。あたりから笑われる中、

了平「ちょ・・・どこ蹴ってんすか?」

莉子、淺見に「誰?」

淺見、苦笑しながら「・・・大学の同期」

 

校内、職員室です。

淺見「助かるわ・・・悪いな、たったこれだけなのに」

深瀬「少なくても数でも、うちに注文してくれて有り難いよ」

浅見「山本先生の祝賀会に行く?」

深瀬「それには、ちょっと・・・。谷原とか村井も来るって?」

浅見「どうかな・・・」

深瀬「最近会ってないんだ?・・・」

浅見「んん」

深瀬「じゃあ、みんなによろしく」

浅見に文具の納品が終わり、去ろうとする深瀬に、

淺見「深瀬、喉乾いてない?」

 

校内、自動販売機前です。

深瀬が二人分の飲み物を買っているとお金を落としてしまい、自動販売機下にお金が転がって行ってしまいます。

深瀬がそれを拾うのに手を伸ばしていると、

自動販売機の隣の空き缶入れに、缶がぶつかり、ハジカれて飛び・・・。

それを深瀬が拾って、空き缶入れに入れ直すと、

目先に、幾つかの缶を落とし、慌てて拾う大柄太りぎみの生徒が・・・。

落とした缶はビール・・・。

その生徒を追うと、その脇には同じく缶を抱えた生徒が数名、同じ方向に走っていきます。

サッカー部の部室では、大勢が缶ビールのプルトップを開け、

「樽崎高校、じゃあ、行くぞ!」の掛声とともにビールを勢い良く飲む部員たち。

その中に、一際相美味しそうにビールを飲む相良の顔。

それを窓越しに外から見る深瀬。

「見間違えかもしれないけど・・・」と自信なさ気に、職員室にいる浅見に話す深瀬、

「顧問が生徒に酒飲ませるわけないだろ!?」と疑いつつも、深瀬と部室に急ぐ淺見。

部室前の見張りに淺見達が感づかれ、部室内騒然!

いち早く部室の窓から逃げる部員たち、床にこぼしまくるビールの雫・・・。

深瀬に見つかった小太り大柄の部員だけが逃げ遅れ、浅見に捕まる。淺見、床を眺めながら、

淺見「・・ビールだよな・・・オマエ、下手したら・・・全員退学だぞ!?」

深瀬「・・・顧問の先生じゃないの?」(あ、深瀬くん、部員を顧問の先生と間違えた?)

淺見「一年三組の梶田」

深沢「老けてる・・・」(え?そこ?)

淺見「やめろよ、傷つくだろ?」

梶田「・・・・(どっちの言葉にも傷つくけど)」

淺見「・・・深瀬、もう帰っていいよ」

深瀬「退学って、かわいそ・・・」

淺見「あのな・・・罪は罪なんだよ。うやむやにしたらろくなことにならない」

深瀬「・・・・」

淺見「見なくていいもん、見ちゃったな・・・」

淺見くんの言葉、どこもかしこも伏線を感じて仕方ありません・・・。

 

深瀬の自宅アパート前、階段を上がってくる深瀬。

深瀬の前を、スッと、パーカーを頭から被った黒い人影が横切ります。

ふと見ると、ドアのところに「人殺し」の張り紙が・・・。

「え?・・え?・・・」

動揺し、慌てて張り紙を破って引き剥がす深瀬。

部屋に入り、急いでキッチンで手を洗いながら、10年前を回想する深瀬。

息子の死に、悲しみに暮れる広沢の両親の姿と、いつまでも続く広沢の母の泣き声に被って、

広沢の母「由樹・・・」

広沢の父「由樹は、最後の一日、楽しく、過ごせましたか?」

「申し訳ございませんでした!オレたちのせいで、広沢くんが・・・」

泣きながら頭を床につけて謝る谷原、

それに続いて、同じように淺見、村井、深沢も泣きながら床に頭を付ける。

深瀬N「罪は罪、うやむやにしたら、ろくなことにならない。

オレには、うやむやにして葬り去った罪が、たった一つだけれど、確かにある。

新しい人生を始めようとしたのを、何度もそこに引き戻される決定的な一日が・・・確かにある」

 

明教大 経済学部 山本哲大先生退官記念祝賀会会場中

深瀬が受け付けをすませている。

深瀬の後ろから、淺見が駆け寄ってくる。

淺見「深瀬・・・、あれ?来ないって言ってなかった?」

深瀬「あ・・・うん、そうなんだけど・・・」

その二人のやり取りを、会場近くから眺めている小笠原俊雄(65)

片手でみかんを投げては取り、二人のことを笑いながら見つめている。

小笠原俊雄・・・10年前に、広沢失踪事件の担当だった刑事だ。

退職した後、フリージャーナリストに転身して、執拗に深瀬達を追い詰める。

深沢と淺見、会場内中に二人で入っていく。

淺見「来る気なかったんじゃないの?」

深瀬「でも、山本先生にお世話になったし・・・」

淺見「広沢のことで、責めたらいけないよって、いろんな人に・・・」

「おい!淺見!」会場の奥から谷原の声が・・・。

淺見、急に活気付いた顔になり、

淺見「お~、ちょっと!久振りじゃん!」

奥に入ろうとした淺見の腕を深瀬が掴み、淺見の持つコップからジュースが零れそうになる。

淺見「あ~ちょちょちょ・・・なんだよ!」

深瀬「・・・最近、誰かに、誹謗中傷されたことある?ない?」

淺見「まあ、生徒たちに、バカだのクズだのポンコツだの・・・」

深瀬「そういうんじゃなくて・・・もっと深刻な感じ・・・」

奥の方で、村井と谷原が旧友と会って盛り上がっている。

旧友1「村井~、そろそろ立候補だろ?」

村井「おう、そうだよ!選挙の時にはよろしくな」

旧友2「村井と結婚したんだって?」

谷原「言い方よ!オレが結婚したのは、村井の妹だから」

淺見、早く盛り上がった中に入りたくて、深瀬の元を離れてしまう。

深瀬、浅見に「人殺し」の張り紙をバックから出して見せ損ねる。

その4人の姿を、会場外からじっと見つめている小笠原。

祝賀会が始まり、舞台では山本先生が挨拶している。

会場後列からそれを見ている深瀬のもとに、

「どうぞ」とオードブルを勧める初老の女性・・・広沢の母、広沢昌子(57)だ。

深瀬「(驚きながら)お久しぶりです」

昌子「谷原くんやなくて、村井くんやなくて、・・・」

深瀬「深瀬です」

昌子「・・・深瀬くんよね・・・」

広沢昌子扮する片平なぎさの出現で、一気に2時間サスペンスの気配が漂い始める。

会場前列にいる、淺見、村井、谷原は、昌子の姿を見て、表情が一変する。

昌子「由樹が死んだ後、山本先生が何度も手紙くれてね」

深瀬「・・・そうだったんですか」

昌子「谷原くん達はお元気?今日は、来とる?」

深瀬「ええ・・・あの・・・あそこです」

谷原たちがいるところを指差す深瀬。

谷原、淺見と村井にヒソヒソと、

谷原「オイオイオイオイオイ・・・、指差しちゃってるよ・・・」

 

会場内、レストランでは・・・。

4人席に4人座るところに席を正面に付けた形で、昌子が座っている。

見ようによっては、無理やり同席?実は邪魔者?

昌子「また会えて嬉しい・・・。この前会ったのは、あの子の三回忌で、あれは・・・」

谷原「8年前・・・ですかね」

昌子「みんな・・・すっかり大人っぽくなって・・・」

昌子の話に無難に答えているが、4人の雰囲気はどことなく重い。

昌子の「いつで遊びに来てね」の言葉に、4人口々に「行こう」「ね?」「行こうよ」「な」

と言うが、どことなく空々しい。

その中、雰囲気を読まない深瀬だけが、その3人の言葉に満足気に納得している。

昌子「あんたら・・・・もしかして、みんなで会うの、ひさしぶりなん?」

村井「・・ええ・・・まあ・・・ねえ?」

淺見「この4人で顔を合わせんのは・・・」

村井「三回忌・・・以来・・ですかね」

昌子「忙しいんやね・・・働き盛りやもんね・・・水挿しちゃったみたいでごめんね」

「ああいやいや」「ぜんぜん」「そんなこと・・」

深瀬を除いた、3人の言葉も社交辞令っぽい。

 

昌子と別れたあと、2次会に向かう淺見、村井、谷原。

深瀬、バックから「人殺し」の紙を出し、

「これ!!」と差し出したときには、もう3人の姿はなかった。

雑談しながら二次会会場に向かう3人の後から、小笠原が追っている。

小笠原「ねえ、久しぶりの再開だね~、村井くんに谷原くんに淺見くんだ、ね?」

急に小笠原に後ろから声をかけられ、困惑する3人。

谷原「・・・・誰?」

小笠原「忘れちゃった?仕方ないよね、はいはい、思い出して~」

谷原に名刺を渡す小笠原。

小笠原「ねえ、今日一日べったり、3人と行動をともにしていいかな?ほら、久しぶりの再開じゃない。

みんなでさ・・・あの事件の話しない?

ほら、10年前の、君たちが大学4年生だった時の、あの・・・事件」

3人の顔が、ハッと不穏に変わっていく。

淺見「何のことですか?」

来たタクシーを捕まえ、3人は乗ろうとする。

小笠原「詰めて乗ろうよ、詰めて乗ろうよ、わりいわりい、詰めて乗せてくれよ」

小笠原、3人の乗った中に、強引にタクシーに乗り込もうとする。

谷原「急いでるんで」

と言って小笠原を押し出し、タクシーに出すように言う。

行ってしまうタクシーを不気味に見つめる小笠原。

小笠原「逃げられると思ってんの?」

 

深瀬アパート前に、深瀬が帰ってくる。

深瀬のN「結局、誰にも話せなかった。もしかしたら間違えて貼られたのかもしれない」

強面のお兄さんが、深瀬を不審に見ながら、深瀬の前を通り過ぎ、深瀬の隣の部屋に入っていった。

深瀬のN「オレ宛じゃないかもしれないじゃないか。

浅見も谷原も村井も、とっくに気持ちの整理がついてる。いつまでもこだわってるのはオレだけだ」

 

「村井あきまさを励ます会」と壁に大きく書かれた会場。

政治家や財政界実力者達が集まるパーティー会場で、村井あきまさが沢山の人に挨拶している。

村井あきまさを、陰ながら支えて卒なく立ち回っている第一秘書の甲野伸之(52)

「朝比奈大臣には、ホント、お世話になったからね」と村井の妻、村井香織(26)が、

先生らしき人と話している。

香織は、実家の父親は大臣を勤めた有力者だ。

香織「父も在任中は先生を頼りにしていました・・・主人です・・・。

まだ秘書で、勉強中の身なのですが、よろしくご指導下さい」

などと、妻に言われ、相手からは「まだ秘書なんだ・・・」とも言われ、

あげく、妻から「黙ってないで・・・」と笑いかけられ、

村井「よろしくご指導下さい」

とやっと挨拶する始末。

甲野に呼ばれ、行ってみると、不正融資の件は、記事にも載らずに、うやむやに葬ったことを聞かされる。

会場外には、大勢の報道陣、その中に小笠原の姿を見つめ、驚く村井。

村井あきまさ、甲野、村井と、会場である料亭通路を歩いていると、それを追うように外から記者がついてくる。

小笠原「村井く~ん!」

3人、立ち止まって、記者の中に混じっている小笠原を見る。小笠原、満面の笑み。

小笠原「オレ、忘れませんから。10年前の件、あいまいにできると思わないでね」

村井あきまさ「・・・なんだ、あいつは」

甲野「先生、参りましょう」

先に行ってしまうあきまさ。不安げな表情の村井。

甲野「・・・あの男、隆明さんのところにも来ましたか・・・」

村井「いや・・・」

甲野「気をつけて下さい。私、先週、朝晩、はられました。

あなたの学生時代について、根掘り葉掘り聞かれましたよ」

 

クローバーコーヒーのマスターと恭子の粋なはからいで、2人で映画を見に行くことになった美穂子と深瀬。

映画館に入り、

深瀬「仕事帰りに珈琲一杯飲みたい時があって、オレぜんぜんアルコールがだめだから」

美穂子「私も・・・」

など二人でクローバーコーヒーについて話していると、

深瀬が、上段から子供たちのポップコーンを浴びてしまう。

「やだ、どうしよう!係の人呼んできますから!」

と言って母親がいなくなってしまった子供たちに、

「ねえねえ、これ食べる?キャラメル味」

と言って、自分たちのポップコーンを差し出す深瀬。

「代わりの買ってくる」と行きかける深瀬の手を掴んで、

「いいよいいよ、映画始まる」と止めた。

深瀬の優しさを感じる美穂子に、楽しいことを自然に笑う美穂子を微笑ましく見る深瀬。

二人の間は少しずつ近づいていった。

 

3月になり・・・。

美穂子の務めるパン屋を尋ねる深瀬。

クローバーコーヒーで、深瀬にコーヒーカップをプレゼントする美穂子。

4月になり・・・。

湖のほとりのレストランで、ランチデートする美穂子と深瀬。

深瀬が始めて美穂子を名字でなく、「美穂ちゃん」と呼ぶ。

美穂子「深瀬くんの特技は?どんな人生を送ってきたの?」

深瀬「・・・情けないほど、なんにもエピソード思いつかない」

深瀬のN「会社員の父親に専業主婦の母親。

小さい頃から友達を作るのが苦手で、自分がいじめにあっていたことすらわからなかった。

高校生の頃は、ひたすら受験勉強。

大学生になって、やっと親友と呼べる友だちができた」

深瀬「・・・・情けないほど、なんにもエピソードが思いつかない」

美穂子「・・何にも?」

深瀬「あ・・・いやいや、こうやって美穂ちゃんに偶然出会えて、オレにとっては一大事で」

美穂子「あの・・・あのね・・・あ~!タレてるタレてる!」

深瀬がホットドックのケチャップをセーターにこぼし、それを美穂子がふきんで拭いてくれる。

美穂子の顔が、近い・・・と、意識する深瀬。

 

自宅に戻り、セーターの染みを落としている深瀬。

深瀬N「そろそろ聞いておいた方がいいんじゃないか?

オレだけ勘違いしているという、いつものパターンになるんじゃないのか?」

美穂子に何かメールを打とうと、スマホをいじって思案してる深瀬のところに、

「困った」という美穂子からのメール。

深瀬「・・・ん?・・・ん?・・・」

急いで駆けつける深瀬。

警官「まあ、朝になったら大家さんに鍵借りて・・・」

交番に深瀬登場!

警官「良かった!彼氏が駆けつけてくれた!」

深瀬「彼氏じゃないんですけど!」

警官「そんなにムキなって言うこと?」

美穂子「ごめんね、慌ててメールしちゃって」

深瀬「うちの鍵、なくしちゃったって?」

美穂子「う~ん、どっかに落としちゃったみたい・・」

結局、鍵はどこに見つからず、仕方なく二人して夜の散歩へ。

深瀬N「落ち着け、オレ」

美穂子「お酒飲めたら、居酒屋で時間潰したりするんだけどな」

深瀬N「誘ってる?・・・いや、それはない」

美穂子「近くにまん喫あったっけ?」

深瀬N「だったら誘うのは?こっちから誘うのは?」

深瀬「明日、仕事?」

美穂子「定休日」

深瀬「うちゅく(慌てて噛んだ!)・・・・うち、来る?(今度はちゃんと言えた!)」

 

深瀬の部屋に、深瀬と美穂子が入ってくる。

慌てて部屋の中を片付ける深瀬、あいているところに美穂子を座らせる。

美穂子「鍵とか携帯とか、なくすと、ホントに泣きそうになる」

深瀬「お、オレなんか、しょっちゅう財布なんかなくすよ、年に5回くらい」

美穂子「それはなくし過ぎ」

自分のコーヒーを入れて、美穂子から離れて座る深瀬。

ホッと一息つくと、ボン!という大きな音が戸棚の中から・・・。

戸棚を開けてみると、ハチミツの瓶の蓋が開いていた。

瓶には「2007年5月」と書いたラベルシールが貼ってある。

美穂子「ハチミツって爆発するの?」

深瀬「古いハチミツって発酵するのかな?(ホントに?)

もう食べられないと思うんだけど、捨てられなくて・・・」

美穂子が匂いをかいでみて、

美穂子「・・・いい匂い・・」

深瀬「みかんのハチミツ。

友だちの実家がみかん農家でさ、そこで取れたハチミツ」

それは、広沢の実家のみかん農園で取れたハチミツ・・・。

美穂子「天然のハチミツって、腐らないらしいよ。

ピラミッドから取れたハチミツがぜんぜん腐ってなかったんだって、3前年も経っているものなのに」

美穂子と深瀬、みかんのハチミツを、せいの~で同時に舐めてみる。

美穂子「・・・・なんか、来て良かった・・・」

深瀬と美穂子、見つめ合い、唇をそっと重ねる。

 

その頃、谷原のマンション、谷原と村井が入ってきます。

谷原の妻で村井の妻の明日香(27)が、ベットで七海(3)に絵本を読んで寝かしつけているところ。

七海「パパ~」

谷原「ただいま!ぎゅ~!」

七海を抱きしめる谷原、子煩悩なパパです。

村井「また可愛くなったんじゃないか?」

七海にチューしようとする村井に、

谷原「やめてやめて、唇はやめて」

と止めます。

明日香「も~、もう少しで寝そうだったのに、誰が起こしたと思ってんの?」

明日香がコンビニに、お酒を買いに行き、谷原は七海を寝かしつける。

谷原は遅い夕食をとり、村井はその向いで小笠原の名刺を眺めている。

村井「小笠原・・・こいつ、あんときの車が誰の名義とか、別荘は誰のなのか、

結構突っ込んで調べてるらしい」

谷原「なにを今さら・・・」

村井「・・・どっから漏れた?」

谷原「オレじゃないよ、話すはずないでしょ、そんな昔のこと、さあ。

困るよね、オレ、今年昇進するかもしんないしさ」

村井「じゃあ、誰だよ」

谷原「浅見も話すはずねえし、深瀬じゃね?」

明日香が帰ってくる

谷原「とにかく、オレ、何も言ってないから」

村井「・・・オマエ、あの件で、オレにも話してないこと、あるんじゃないか?」

明日香がリビングに入ってくる。

谷原「おかえり。・・・ないよ」

村井「・・・・一回、深瀬、シメとくか・・・」

 

深瀬の部屋です。

深瀬がシャツを着て、ネクタイを締めています。

ベットでは美穂子が後ろを向いて眠っていて、出かけようとする深瀬に気が付き、

美穂子「・・・もう行くんですか?」

ベットの上で起きる美穂子の前で、深瀬が畳に座り、

深瀬「・・・あの・・・僕と、付き合って下さい」

その時のみほちゃんの服は、多分深瀬くんのTシャツ短パンで、

これって、昨夜、何もなかってことですよね?

なにかある→「付き合って下さい」は逆ですよね?

それとも、逆もあり???悩ましいところです・・・。

深瀬「・・・大切にします・・・」

美穂子に手を差し出す深瀬(これって握手?)

握手は純愛?「大切にします」は真面目な深い仲?ムム・・・。

深瀬の差し出した手を、両手で包む美穂子。

二人で微笑み合いながら、深瀬くん、アパートを出て、行く道でスキップです。

強面の隣人にも「行ってきます!」とご挨拶しちゃいます。

 

樽崎高校内。

森下泉(23)と台車を押した深瀬が、廊下を話しながら歩いています。

深瀬「・・・その後、どうなりました?」

森下「にっちもさっちもですよ。サッカーの子たちはやってないって言うし、淺見先生はやったって言うし」

深瀬「退学には、なりませんよね?」

森下「今のところ自宅謹慎・・・大会は出場停止でしょうね・・・。

・・・ねえ、なんであの子達がビール買ってきたって、気づいちゃったんですか?」

深瀬「・・・今日、淺見先生、います?」

森下「サッカー部の子たちの家、回ってます」

 

淺見、相良了平の家に行くが、PTA会長の父親に、

「うちの子はお酒なんか飲んでないと言っているんですよ」と門前払いを食う。

しかし、淺見、了平に聞こえるように、インターホン越しに、

淺見「相良くんに伝えてください・・・。

その場しのぎをするな。あとあと、必ず苦しむことになるから」

その淺見の言葉は、父親のそばにいる了平に届いていた。

そんな淺見の姿を、学校帰りの莉子は見ていた。

淺見「早く帰れ」

莉子「・・・あさみん・・・一人で大丈夫?」

淺見「もう暗いから、早く帰れ」

 

ニシダ事務株式会社前。

深瀬が車を会社前に停める。

車から深瀬が出たところを、後ろから来た小笠原が話しかける。

小笠原「ちょっと話、いいかな?

・・・いや、立ち話でいいんだ。死んじゃった広沢由樹くんのこと、どうしても話がしたくてさ」

逃げようとする深瀬を押さえ付ける。

小笠原「実はさ、ちゃんと村井くん達のところにも行ったんですよ。でもさ、彼らに逃げられちゃって。

彼ら、何か隠してるでしょ。キミ、知ってるよね?」

深瀬「な、なにをですか?」

小笠原「言っとくけど・・・、僕はね、ピンチじゃないよ」

深瀬「い、意味がわかん・・・」

小笠原「チャンスだから、今話した方がいいと思うんだ。

今はなさないと、死ぬまで抱えて生きていくことになるよ、そんなのキミ、嫌でしょ?

自分を欺き、人を欺きながら死んでいく」

深瀬「いて!いて!」

小笠原「キミさ、割りと思っていること、顔に出るタイプだよね。

口だけのヤツもたくさんいるんだ。でもね、思い出そうよ。

あの時キミは、心の底から自分を責めていた。傍で見ていてもかわいそうな程だった。

実はね、オレも、あの現場にいたんだよ。覚えてないだろうけどね。

あそこでできなかった話を、今ここでキミにしてほしいんだ。広沢くんのためにも」

小笠原の手を逃れ、必死で会社に逃げ込む深瀬。

小笠原「・・・逃げるの?・・・逃げられると思ってるの?・・・」

 

美穂子の勤め先のパン屋。

店主が「これ・・・」と言って、りんごを切っている美穂子に封筒を渡す。

 

深瀬のアパートの前、美穂子が封筒を持って待っている。

外はひどい雨。

そこに深瀬がやってきて、二人で部屋の中に入る。

美穂子が「これ・・・」と差し出した封筒の中を深瀬が見てみると、

「深瀬和久は人殺し」と書いた紙が・・・。

深瀬「これ・・いつ・・・」

美穂子「今日・・・、お店に届いた・・」

深瀬N「いつか、こんなこんな日が来るという予感はなかったか?

その日は退屈な日常の中じゃなく、幸せの真っ只中と不安に怯えたことは、一度もなかったか?

深瀬「・・・今日、時間は?・・・話すと、すごく長くなると思う・・・」

美穂子「・・・私はへいき」

深瀬「大学4年の時、広沢っていう友だちが、行方不明になった。

広沢は、オレたちのせいで死んだんだ・・・」

 

2007年

大学のゼミの教室内。

広沢「ハチミツ入れようよ」

広沢と深瀬、コーヒーが入ったカップに2人でハチミツを入れる。

広沢、美味しそうにコーヒーを飲みながら、

広沢「うまい・・・深瀬が入れると、なんか違うんだよな」

そこに、淺見、谷原、村井が入ってくる。

谷原「なに飲んでんの?」

広沢「はちみつ入りコーヒー。実家からメチャクチャ送って来るんだ」

谷原「やだ、それ」

村井「オレ、ブラックでお願いしま~す」

淺見「オレ、ミルク」

3人に頼まれ、深瀬はコーヒーを入れる。

村井「広瀬、スノボ、行かね?斑岡高原」

淺見「なんか、村井んちの別荘の隣がスキー場なんだって」

村井「まあ、ムリにとは言わないけどな」

谷原「まだ就職、決まってないんだっけ?どうすんの?実家帰るの?」

広沢「・・・スノボか・・・おもしろそうだね、行きたいな」

村井「オマエは?(深瀬に向かって)」

谷原「・・・えっと・・・深瀬ちゃん」

深瀬が振り返る。

「今まで部活だ、就活だって、ゼミ仲間でなかなか顔合わせられなかっただろ。

最後くらい、みんなで上げてかない?」

村井と広沢、広沢と深瀬で顔を合わせる。

深瀬「じゃあ、オレも・・・」

谷原「じゃ、決まり~、さっそく皆で計画立てま~す」

深瀬N「卒業間近だって言うのに、オレも広沢も、どこからも内定をもらってなかった。

谷原は大手商社に決まってたし、淺見は教員採用試験に合格してた。

村井は県議会議員の親の秘書になって、ゆくゆくは政界に進出するだろうって言われてた」

大学のキャンパス内、外。

深瀬の前に自転車で停まる広沢。

深瀬「・・・だめだった、また、落ちた」

広沢「え?」

深瀬「ねえ、ホント、スノ行く?オレたちなんか行っていいのかな。

村達とさ、あんま喋ったことないし、スノボだってしたことないし」

広沢「オレもしたことないけど、なんか、大学生っぽいことやって、卒業したいな」

深瀬「卒業か・・・もう後がないって感じだよ」

広沢「この前受けた会社どうなった?」

深沢「ニシダ事務機?あれ、多分、もうダメ。社長面接で、社長の名前、間違えた」

広沢「なんだよ、それ」

深瀬「もう、笑えないよ。あそこ落ちたら、ホント、後がない」

広沢「大丈夫だよ、社長面接までいったんだから」

深瀬N「広沢がいなかったら、オレの大学時代はもっとジミで、

いい思い出なんか一つもないものになってたと思う」

 

深瀬のアパートにダンボールを抱えて広沢が来た。

「実家から送ってきたから貰ってくれる?」

とダンボールから出したのは、2006年5月のラベルシールが瓶に貼ってあるハチミツ。

深瀬N「広沢とコーヒーを飲みながら、よくヒマを潰した。

DVD見たり、ボーッとしたり、それが友だちと過ごす正しい方法かわからない。

広沢と出会うまで、友だちと家を行き来する友だちなんていなかった」

 

事件当日

大学キャンパス内、村井以外集まって、スノボに行く荷物を、車に乗り込ませていた。

深瀬「あれ?村井は?」

谷原「昨日、事故ったんだってよ」

深瀬「え?大丈夫?」

広沢「たいしたことないらしいよ」

淺見「先行けって。自己処理が終わったら、後で合流するって」

深瀬「これ、誰の車?」

谷原「村井の親の車、今夜の肉まで持たせてくれちゃてさ」

淺見「合流するとしたら、妹も合流するかもって」

谷原「え!?明日香ちゃんも?」

スマホを気にする深瀬。

深瀬「面接の結果、今日出るんだ」

広沢「まだ朝だよ」

4人は車に乗り込んで、長野に向かう。

美味しいものを調べてきていた深瀬のレポートを調べて、道中いろいろなものを食べる。

途中で蕎麦屋に寄るが、広沢だけ、カツカレーが食べたいから、と言って別の店に入る。

谷原「あいつって・・・なんかさ・・・・」

淺見「行こ」

淺見、谷原が先に店の席につき、後から深瀬が席に着く。

淺見「広沢って自由っていうか・・・」

谷原「ああいうところがムカつくんだよ」

深瀬「なんの話?」

淺見「深瀬だよな、深瀬と村井の妹が歩いてるの見たの」

深瀬「え?ああ」

淺見「オマエ、見なくてもいいもん、見ちゃったな。しかも、村井に今井に告げ口までしてさ」

深瀬「違う違う。

広沢が女の子と仲良くしてるの珍しいし、『最近広沢と一緒にいるの誰?』って聞いたら、

村井に『オレの妹だ』って言われて、すっごくびっくりして」

谷原「・・・最近、よく一緒にいる?付き合ってるってこと?」

谷原、ショックを受けた顔。

深瀬「え?知らない」

谷原「オレはさ、明日香ちゃんが一番好きって、ず~と言ってたんだけど。

またよりによって、広沢ってのがムカつくわ。

なにがカレーだよ、なあ。もっと空気読んで、周りに気を使えっつうの」

深瀬「広沢はカレーが好きなんだ。学食でもカレー以外の食べ物食べてるの、見たことない」

「オレはカレーの話しをるんじゃないいですー、明日香ちゃんの話をしてるんですー」

そこで、深瀬のスマホに就職内定の合格の連絡が入り、急いで広沢のところに走り、合格を報告する。

深瀬の合格を、自分のことのように喜ぶ広沢。

 

深瀬は、蕎麦屋から出て、車に乗り込む時に淺見から、広沢も試験を受けたとこから今朝連絡が来て、

だめだったことを聞かされる。

浅見「聞いてないの?」

深瀬「聞いてないよ・・・」

 

車は別荘に着き、淺見と谷原は別荘の中に入ってしまう。

淺見「村井はやっぱ来れないかな?」

谷原「メールあった?」

淺見「事故処理、けっこう大変なんじゃないかな」

深瀬と広沢は車のバックシートのところに残り、

広沢「・・・・けっこう積もりそうだね」

深瀬「・・・広沢も、今日、結果が出たって?」

広沢「・・・ん・・・だめだった」

深瀬「なんで言ってくれなかったの。知ってたらオレ・・・」

広沢「オレがあんま就職する気ないの、わかってたでしょ」

深瀬「就職試験、受けたんじゃないの?」

広沢「企業じゃなくて、行政法人の試験を受けた。

ボランティアっていうか、やってみたいことがあって」

深瀬「なんかごめん、オレ、一人で浮かれてて」

広沢「受かって良かったよ」

深瀬「オレなんて」

広沢「なんで?ずっとがんばってたじゃん。

皆心が折れて諦めてくのに、深瀬だけ、最後まで諦めなかったし、

オレ、ホントに凄いって思ってるんだよ」

深瀬「・・・広沢、どうすんの?これから・・・」

広沢「今までバイトとかいろいろやってみたけど、自分になにができるか、よくわからないんだ。

高校も大学も人に勧められたとこ受けて、自分の意志で受けたわけじゃなくて」

広沢、缶を缶入れに放る。見事IN。

広沢「でも、この大学にしてよかったよ。深瀬とゼミ、一緒になってからは、凄い楽しかった。

なにしたってわけじゃないけど、毎日、楽しかったな。

卒業まであとちょっとなんて・・・・寂しいよ・・・」

深瀬、涙を堪えている。

広沢「・・・泣いてる?・・・」

深瀬、首を振るけど、目が真っ赤。

深沢N「広沢由樹、彼はオレにとって、たった一人の親友だった」

深瀬が缶入れに缶を入れるが外れる。

広沢「・・・おしい!・・・」

深瀬N「あの時、引き止めていれば・・・。彼は、命を落とさずにすんだ・・・」

 

別荘に向かう車の回想。

4人が乗って、雪道を走っていく。

その車の中のカーラジオ「長野県斑岡高原のホテルで、スキー合宿に来ていた宿泊客の貴重品が、盗まれました。

この事件は昨年秋から、別荘・ホテルなどで窃盗事件が相次ぎ・・・」

谷原「オレラが泊まる別荘が襲われたらどうする?」

淺見「やめろよ、谷原が言ったことって、割りと現実になるんだから」

「10年前の記憶が正しいかどうか自信がない。

あの日に起こったことは一生忘れないだろうと思っていたのに、そもそもオレは、どうして旅行に誘われた?

淺見と谷原は、あの時、なにをしてた?村井はホントに事故ったのか?

雪は、いつから降り出していた?誰がこれを送ってきた?

なぜ広沢が死んだのか、あのことを知っているのは・・・誰だ?

落ち着け、よく思い出せ」

 

深瀬「・・・コーヒー、入れ直すよ」

美穂子「・・・ありがとう」

 

深瀬N「思ったことを全部・・・思い出せ」

 

藤原竜也さんがダサ可愛い!

ついでにメガネもかわいい!

藤原竜也さんといえば、「デスノート」のキラのイメージが強くて、

性格、ルックス、表情、いろいろな意味でキレッキレの印象が強かったのですが、

今回の深瀬役・・・、このダサさ・・・ギャップヤバいです。

片平なぎさが出た瞬間、2時間ドラマのサスペンス、ドロドロの気配が・・・。

小笠原役の武田鉄矢、思わず刑事コロンボを思い浮かべました(似てません?)

ちなみに、長野県の某所のロケ地では、氷点下20度の極寒の中行われ、ホント、大変だったとか・・・。

 

ところで・・・

リバースとヤマザキの「ランチパック」がタイアップしてるって知ってましたか?

ランチパック(オリジナルブレンドコーヒー&板チョコ)が期間限定で全国発売!

オリジナルブレンドコーヒー&板チョコは、

リバースで主人公・深瀬和久が常連として通うコーヒー店の味をイメージして作られています。

コロンビアとモカをブレンドしたコーヒーを使用した、コクのあるコーヒークリームと、

まろやかなコーヒーホイップ、コーヒーと相性のいい板チョコがサンドされています。

ぜひ試してみてくださいね!

 

次回予告

深瀬は、10年前に事故死した広沢にまつわる話を菜穂子に打ち明けるが、深瀬の話を聞いた菜穂子の態度が変わり、

二人の間がギクシャクしてしまう。

そんな中、淺見のところにも告発文が届き・・・。

 

この記事を書いた人

kakitsubata

ドラマ好きなkakitsubataと申します。ドラマのネタバレあらすじを書いています。
がんばっている俳優さんを応援するのが好きです。撮影現場のオモシロ話しや、いろいろな角度から、ドラマを盛り上げる記事も載せたりしています。大好きなドラマのお仕事ができて、毎日が楽しいです♪

リバース1話藤原竜也
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